ごあいさつ
口蓋裂の手術について
8.手術は1回で終わるのですか?
口蓋裂の手術方法の進歩と、その後の言語治療により、口唇口蓋裂のお子さんのほとんどが正常な言葉を身につけることができます。
初回手術後、2歳代の頃に、ご両親からよく受ける質問に「言葉が遅い」、「言葉がはっきりしない」といった内容がありますが、この時期は、口唇口蓋裂がなくても、あいまいな言葉で喋ります。ご心配は不要です。
3歳頃から、言語聴覚士の先生により、口蓋裂手術を受けたお子さん全員に言語評価を行います。言語治療の内容などについては(言葉の発達と言語訓練)をご覧ください。
評価の結果、20人に1人ぐらいの割合で、2回目の手術が必要になります。2回目の手術の対象となるお子さんは、1回の手術だけでは、口と鼻の間を必要なときに適切なタイミングで開け閉めすることができない場合です。
2回目の手術が必要な場合、4歳から5歳で行い、その後、比較的密度の高い言語治療が必要になりますが、やはり、小学校に入学するまでには良い言葉が話せるようになります。