ごあいさつ
協力施設と主な治療内容
長野県立こども病院
治療内容
- 乳児~小児期における口唇裂口蓋裂手術治療
- 口蓋裂言語の治療
- 小児各専門家による治療
信州大学医学部附属病院
治療内容
形成外科
- 乳児~小児期における口唇裂口蓋裂手術治療
- 成人期における口唇外鼻形態の治療
- 成人期における口唇口蓋裂に伴う顎変形症の治療
歯科口腔外科
- 幼児、成人例における補綴治療
- 成人例におけるインプラント治療
松本歯科大学附属病院
治療内容
- 矯正歯科
- 幼児、成人における歯科矯正治療
その他 連携携実績のある施設
口唇口蓋裂治療ネットワークの考え方
Team Approach (チームアプローチ)
口唇口蓋裂の治療は、一人の患者さんに一人の医師だけが関わるわけではありません。一人のお子さんに多くの専門家が関わり、かつ、専門家同士の連携がうまくいかなければ、治療のゴールを高めることはできないのです。
一人の患者さんに多くの専門家が連携して関わる治療をチームアプローチといいます。長野県ではその地理的な特徴から、ひとつの専門施設で治療を行う方法は、通院時間の問題や通院にかかる費用の問題から適さないと考えています。
長野県におけるチームアプローチは、専門医療施設と自宅近くの医療施設の両者をうまく利用していただく方法をとっています。
患者さんにお渡しする診察手帳、このホームページ、各種紹介状、長野県口蓋裂言語治療研究会の定例会を通して、治療者相互は連携を図り患者さんの利便性を意識して治療しております。
以下に、長野県(一部山梨県を含む)におけるチームアプローチの考え方、ネットワークの現状治療スケジュールと、チームアプローチの実際を簡単に説明しております。
チームアプローチと聞くと、ひとつの医療施設で口唇口蓋裂の診療に必要な専門家すべてを揃え、患者さんにその医療施設まで毎回足を運んでいただくシステムを思い浮かべられるご両親が多いかもしれません。 しかし、長野県のように面積が広く(全国で4位)人口密度が低い地域では、患者さんのご自宅から専門的医療機関まで片道1時間以上を要することは稀ではありません。
口唇口蓋裂の治療の中で、比較的通院頻度が高い治療に言語治療と耳鼻科的治療(中耳炎の治療)があります。言語治療、耳鼻科的治療は就学前から場合によっては就学後も継続することになります。また、その通院頻度は1週間に1回から月に1回くらいまでです。 通院頻度の高い治療は、患者さんのご自宅近くで行い、専門性の高い治療は、通院頻度を少なくして専門的医療施設で行うというのが長野県におけるチームアプローチです。
この方法では治療者相互の連絡が非常に重要なので、患者さんには診療手帳をお持ち頂き、治療者間での連絡、患者さんから治療者への連絡、治療者が簡単にできるようにしています。
また、治療者は長野県口蓋裂言語治療研究会やこのホームページを通じて、連絡を取り合っています。