ごあいさつ
言葉の発達と訓練
2.構音(発音)の発達
「構音」(発音)とは、ことばの音を作り出すことです。
構音の発達の順番
構音の発達には、ある程度の順序性があります。【表1】 体の成長や脳の発達とともに、簡単な構音からより複雑な構音ができるようになります。
【表1】 構音の完成年齢
年齢 | 完成する構音 |
---|---|
2歳代 | パ行、バ行、マ行、ヤヨユワン、母音 |
3歳代 | タ行、ダ行、ナ行、ガ行、チャ行 |
4歳代 | カ行、ハ行 |
5歳代 | サ行、ザ行、ラ行 |
構音の発達の特徴
- ことばの最初や最後だけしか言わない(音を覚えておくことや、音を作り出す力が未熟だから)
例:『りんご』を「ご」と言う - 1つずつの音は言えるのに、単語になるとうまく言えない
(音を聞き分けることが難しく、まとまって聞いてしまっているから)
(素早く唇や舌を動かして、目的の音を作ることができないから)
例:「パ」だけなら言えるが、「パパ」になると「パア」となる - よく言い間違えることばがある
(前後の音に影響されて、目的の音をつくることができず、言いやすい音で発音してしまうから)
例:「メガネ」を「メアネ」や「メガゲ」と言う
構音の発達に良いこと
- たくさん体を動かす
- 食べ物は、よく噛んで食べる
- 吹く遊びをして、口から息を出すことを覚える
- 唇や舌を動かした遊びをする
- ペロペロなめることで、舌先を動かす
- うがいをする